Web広告運用がうまくいかない会社の共通点5選

Web広告の運用がうまくいかず、かけた費用に見合う成果が出ないとき、見直すべきは広告の設定だけではないかもしれません。実は、成果が出ない会社には、見落としがちな共通点があります。この記事では、広告運用が失敗する5つの共通点と、そこから見えてくる改善策を解説します。本当の原因は、広告を出す前の準備や、届けたい相手への想いにあることが多いことも。

目次

Web広告運用がうまくいかない会社の兆候

Web広告に予算を投じているのに、期待したような問い合わせや売上につながらない。成果が出ない背景には、いくつかの共通した兆候が見られると考えています。

広告費と成果のバランスが悪い

「広告費ばかりが増えていくのに、売上や問い合わせは一向に増えない」という状況は、典型的な危険信号です。 Web広告の費用対効果は日々確認し、もし悪化しているようであれば、何が原因なのかを突き止める必要があります。 成果が見合わないまま広告を出し続けることは、貴重な予算を浪費してしまうことにつながります。思い切って予算を削るか一時停止してしまいましょう。

担当者が現状を説明できない

「広告の成果はどうなっていますか?」と尋ねた際に、担当者がCPA(顧客獲得単価)やCVR(コンバージョン率)といった主要な指標を用いて、現状を分かりやすく説明できない場合も注意が必要です。 代理店に任せきりで、送られてくるレポートの内容を理解していなかったり、社内で状況を共有できていなかったりするのは、運用がうまくいっていないサインかもしれません。

社内で目的が共有されていない

Web広告を出稿する目的が、社内で曖昧になっている。 例えば、営業部門は「今すぐの売上」を期待しているのに対し、マーケティング部門は「ブランドの認知度向上」を目指しているなど、部門間で目的が異なると、適切な広告戦略を描けず、成果の評価も定まりません。 広告運用を始める前に、最終的なゴール(KGI)と、そこに至るまでの中間目標(KPI)を明確に定め、関係者全員で共有しておくことが大切です。

改善の方向性が見えない

月次のレポートを見ても、数値の羅列だけで「次に何をすべきか」が分からない状態も危険な兆候です。 成果が良くても悪くても、その原因を分析し、次の一手を考え続けることが広告運用では欠かせません。 代理店から改善提案がなかったり、社内で次の施策についての議論がなかったりする場合、PDCAサイクルが機能していない可能性があります。

これらの兆候に一つでも心当たりがあれば、広告運用の進め方を見直す良い機会です。

観点うまくいっている状態うまくいかない兆候
費用対効果予算内で目標を達成し、費用に見合った成果が出ている。広告費だけが増え続け、CPAが高騰している。
担当者の理解度担当者が主要な指標を理解し、自社の言葉で現状を説明できる。専門用語が分からず、代理店に「丸投げ」状態になっている。
目標設定社内で広告の目的(KGI・KPI)が明確に共有されている。部署によって広告に期待する成果がバラバラになっている。
改善サイクルデータに基づいた分析と、次の打ち手についての議論が活発に行われる。定型レポートの確認だけで、具体的な改善策が出てこない。

Web広告運用がうまくいかない会社の共通点5選

Web広告は、正しく運用すれば事業の成長に大きく貢献する力強い味方です。しかし、「期待していたような成果が出ない」と感じている会社が多いのも事実です。なかなか成果に結びつかない会社に見られる5つの共通点について解説します。

「CPA(獲得単価)」だけに固執している

CPA(顧客獲得単価)は、広告の費用対効果を測る上でとても大切な指標です。しかし、CPAの数値を低くすることだけを追い求めると、かえって事業全体の成長を妨げてしまうことがあります。例えば、CPAが非常に安くても、それが短期的な利益しか生まない顧客であったり、契約後のキャンセル率が高かったりすれば、長期的に見てプラスにはなりません。 広告運用の本当の目的は、事業の売上や利益に貢献することです。 CPAだけでなく、顧客生涯価値(LTV)や広告費用対効果(ROAS)といった、より事業の成長に直結する指標にも目を向けることが大切です。

下の表は、CPAだけを見た場合と、LTVまで考慮した場合の判断の違いを示した例です。

広告キャンペーンCPA獲得後3ヶ月のLTV評価
A5,000円8,000円CPAだけ見ると高価だが、LTVが高く優良
B3,000円2,500円CPAは安いが、LTVが低く赤字

このように、CPAの安さだけで判断すると、本当に価値のあるキャンペーンを見誤ってしまう可能性があります。

広告と「LP(着地ページ)」がバラバラ

広告をクリックした先に表示されるLP(ランディングページ)は、ユーザーが最初に着地する大切なページです。広告で「初回限定半額キャンペーン!」とうたっているのに、LPを開いたら通常価格の案内しかなかったり、広告の雰囲気とLPのデザインが全く違ったりすると、ユーザーは「あれ、思っていたのと違う」と感じてすぐにページを閉じてしまいます。 このように広告とLPの内容に一貫性がない状態は、せっかく広告費をかけて集めた訪問者を無駄にしてしまう典型的な失敗例です。 広告で伝えたメッセージとLPの内容をしっかりと連携させ、ユーザーの期待を裏切らない流れを作ることが、成果を出すための基本です。

代理店との「コミュニケーション」が定型文のみ

Web広告の運用を代理店に任せている会社も多いでしょう。しかし、そのやり取りが毎月送られてくるレポートの確認だけで終わってはいませんか。 代理店とのコミュニケーションが定型化してしまうと、市場の変化や、自社の事業状況(新商品やキャンペーン情報など)をリアルタイムに共有できず、効果的な次の打ち手を見つけるのが遅れてしまいます。 代理店は単なる「作業代行者」ではなく、事業を共に成長させる「パートナー」です。自社の目標や課題を積極的に共有し、代理店が持つ専門知識を最大限に引き出せるような関係を築くことが、運用成功の鍵を握ります。

「キーワード」や「ターゲット」が広すぎる

「たくさんの人に見てほしい」という思いから、広告を配信するキーワードやターゲットを広く設定しすぎてしまうケースがあります。 しかし、予算が限られている中で範囲を広げすぎると、広告費が分散してしまい、結局誰の心にも響かない中途半端な結果に終わってしまいます。 例えば、単に「不動産」というキーワードで広告を出すのではなく、「東京 30代 賃貸 2LDK」のように、より具体的でニーズが明確なキーワードに絞り込むことで、少ない予算でも成果に繋がりやすくなります。 誰に、何を届けたいのかを明確にし、ターゲットを適切に絞り込むことが重要です。

自社の「強み」を言語化できていない

「あなたの会社の独自の強みは何ですか?」と聞かれた時に、すぐに答えられるでしょうか。自社の商品やサービスが持つ「他とは違う魅力」、つまりUSP(Unique Selling Proposition)が明確になっていないと、広告で何をアピールすれば良いのかが分からなくなります。 競合他社と比較した上で、自社だけが提供できる価値をはっきりとした言葉で表現できて初めて、それはユーザーの心に響く強力なメッセージになります。 この「強み」の言語化が、広告のキャッチコピーやLPの構成、さらには事業戦略そのものの土台となります。

まとめ

Web広告の成果が出ないとき、つい目先の数字や手法に目がいきがちです。しかし、本当の原因は、広告の先にいる「お客様」の姿が見えていないことにあるのかもしれません。自社の強みを伝え、届けたい相手の心に響く広告をつくることが大切です。この記事で解説した改善策を参考に、お客様との良い関係を築く広告運用を始めてみませんか。広告運用でお悩みなら、お気軽にご相談ください。

※相互リンクご希望の方お問い合わせください。

この記事を書いた人

石井 壮のアバター 石井 壮 代表取締役(Webマーケター)

Webエンジニア/ディレクター歴10年。Webマーケティング歴14年。累計1,000記事以上制作しており、コンテンツをベースにした内部対策SEOが得意。Web広告は、300アカウント以上を運用。前職の山日YBS(山梨のマスメディアグループ)では、Web広告運用代行事業を立案、SEO対策で全国からリードを獲得。その知見を活かしWebマーケティングの企業コンサルとして独立。メディア運営による、実体験にもとづいた最新のSEO対策を提案・実行できるのが強み。

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